優勝賞金1億円の大会が予定され、eスポーツシーンでも話題となっている新作ハイスピードTPS「PARAVOX」。
日本のシーンでは弓メタが続いており、各チーム弓を取り入れた構成を採用している。
今回はそんなPARAVOXでKYUDO(弓)を使い、様々な大会で結果を残しているmellowcream選手がインタビューに応じてくれたのでその様子をお届けしていこう。
他ゲームは全然うまくない
ーーよろしくお願いいたします。初めに、PARAVOXを始めたきっかけを教えてください。
mellowcream選手:始めたきっかけはやっぱり、1億円大会の印象がデカすぎてすぐ始めましたね。
ーーそれまでにプレイしていたゲームはありますか?
mellowcream選手:Fortniteから始めてVALORANTとかやっていたんですけど、全然上手くないんですよ。
ーー意外ですね。ランクはどれくらいですか?
mellowcream選手:VALORANTはずっと2年間ダイヤで、Fortniteは昔アリーナの頃にやっていて最高ランクだったんですけど、VALORANTが本当に上手くなくて…。なので、PARAVOXはまだ上手く行っている方かなと(笑)
ーーPARAVOXは始めた初期からNEFCHIEF(刀)を使っていましたか?
mellowcream選手:そうですね、初日からずっと刀でしたね。
ーー”だぁんだぁんだぁん”の3人で一緒に始めた形ですか?
mellowcream選手:いえ、始めた頃は僕も何していいのかわからなかったのでDiscordのPARAVOX公式サーバーで2人集めて、つれた人とやっていました。
本当にその時ランクが盛れなくて、勝って負けて勝って負けてで初日1000RPみたいな。(笑)
それから、僕が始めた翌日にomeshimaさんOxygenさんとランクを回したら1300RPまで盛れて、これはいけるんじゃないかと思いましたね。そこから今の固定に変わって続けている感じです。
ーーKYUDO(弓)についてお聞きします。はじめは刀メタでしたが、3ch選手が使い始めたあたりからコロっと弓メタに変わりましたよね。
mellowcream選手:そうですね、3chさんが最初に使いだして、おそらく次にRedRainが弓構成でVARREL OPENを優勝したのがだいぶ大きいのかなと思いますね。このチーム以外は刀でしたから。
ーーやっぱり刀から弓に変わった大きな要因は火力ですかね?
mellowcream選手:そうですね、火力はおかしいですね(笑)
ーー枠としては同じだと思いますが、刀から弓に変わって役割の変化はありましたか?
mellowcream選手:ぼく個人の考えですが、弓メタは弓メタなんですけど根本にはARとSGが外せないわけじゃないですか。日本の環境では。やっぱり、SGがサイトを踏む、ARが全体のカバーをするとなると残り一枠はポイント内のカバーをする面で初めは刀が強かったんですが、弓でもポイントのカバーにはなるんですよね。
このゲームの性質上、ずっとポイントを踏まないといけないのでSGへの解決策が当てやすい弓なのかなと思いました。役割的には刀と弓はそんなに変わらないと思います。けど弓のほうが強いからみんな弓を使っている形です。
ーー刀から弓に変える際にやった練習とかはありますか?
mellowcream選手:ランクでずっと弓をやってレートをとかしましたね(笑)
カスタムでもいいんですけど同じ相手とずっとやるのは自分の使いたい武器の練習にならないと思っていて、メンバーには本当に申し訳ないんですけど130RPくらいレートを溶かしながら弓の練習をしていましたね。
ーーVARREL OPEN VOl.2の準決勝3マップ目で弓から刀に変更していましたが、何か意図はあったんでしょうか。
mellowcream選手:一番ヒールが多いマップがそのLAUNCHなんですよね。となると、機動力が一番ある刀のほうがヒールコントロールをしやすいので、LAUNCHは刀ありなんじゃないかなみたいな話をチームメイトとしていました。
あと、自分の弓が当たらなさ過ぎて全部相手の弓に破壊されていたのでこのまま弓を使ってもやられるだけだなと思ったので刀を出しましたね。ヒールの管理と流れを変えるためですかね。
ーー個人的に思う、強い弓プレイヤーはいますか?
mellowcream選手:メロンさんですかね。ランクでもよくマッチするんですけどずっと安定してるんですよね。偏差がある武器ってどうしても上振れと下振れが出ると思うんですど、毎回高ダメージを安定して出しているのがすごいなと思いますね。
上手い人が評価される環境を
ーーいろんな選手が、今のシーンは弓が当たれば勝てて当たらなかったらしょうがない負けですみたいなことを言っていますよね。
mellowcream選手:そうですね、今の環境は弓が強すぎて、弓をより多く当てたチームが勝つみたいな。正直見ていて面白くないじゃないですか。
6月1日(土)から「PARAVOX FESTIVAL:RANKING RUSH」が開催されるじゃないですか。あれのコンセプトとしてPARAVOX運営さん側は「ゲームがうまい人を高く評価したい」みたいな。それと今の弓環境はちょっとかけ離れてしまっている気もしますね。
どっちかというと刀メタの時の方がチームの練度が試されていてよりゲームが上手い人が評価されていたかなとは思いました。まあ、すぐに調整が入るとは思いますけど(笑)
ーー最近はブランドのバランス調整が落ち着いていますよね。
mellowcream選手:そうですね。VARREL OPEN Vol.2の後に調整入るかなってみんなと話していたんですけど、このままだと6月1日(土)までこなさそうですね。
ーーmellowcream選手も弓を使っている上でそういった悩みはありますか?
mellowcream選手:はい、弓を当てられなくて試合に負けた時、めっちゃ自分が背負ってる感じがしてとても気持ちが辛いんですよね。
刀メタの時は負けたときチームでどう立ち回り変えようか、とかを重点的に話してたんですけど、今の環境は負けてる試合ほとんど弓が当てれなくて負けてるだけなので僕はすごく背負ってしまうし、チームメンバーにもとても申し訳なく思ってしまいます。
ーー弓にはこんなバランス調整がいいなみたいな案はありますか?
mellowcream選手:実はARのダメージを1減らすことを当てていたんですけど、そんな僕の見解で行くと調整案1が25ダメージずつ減らす。胴体78→53に、頭98→73に変えるのがベストかなと思ったり。
調整案2としては連射力が弓じゃないので、引いた分(溜めた分)だけ飛距離とダメージが上がるみたいな方が弓っぽさは出るかなと思います。今は弓じゃなくてマシンガンなので(笑)
ーー今のダメージに関しては少しでも削れている相手には弓1発で倒せてしまいますもんね。
mellowcream選手:SGの弾が掠った敵でも1発で倒せますし、弓で身体に当ててもAR3発で倒せますし、ちょっと強すぎますね。
ーーインタビューは以上になります。最後に伝えたいことはありますか?
mellowcream選手:やっぱり上手い人が評価されるゲームという部分で弓環境はちょっと違う気がするので、この考えが多くの人に届けばいいかなと思います。
ーーありがとうございました。
まとめ
比較的長い期間続いているKYUDO(弓)環境。この環境になってからはブランドのバランス調整が入っておらず、メタも固まった状態が続いている。
競技シーンを見てもKYUDO(弓)の火力を出したチームが勝つ状況が多く、弓使いが試合の勝敗を握っているといっても過言ではない。
6月1日(土)には新ブランド「KELSEA」の登場が予定されている。このタイミングで更なるメタが登場する可能性も大いにあるだろう。
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