先日行われた国内最速コミュニティ大会「けーしんVOX」や「VARREL OPEN Vol.1」では、日本サーバー上位ランカー達が激戦を繰り広げ、盛り上がりを見せた。
一方でブランド構成のメタはすでに固まっており、多くのチームが「AR・SG・刀」のメタ構成を採用していた。
「AR・SG・刀」は結論構成か?
現在のランク上位フルパや競技シーンで1番多い構成は「AR・SG・刀」となっている。各チームがこの構成でランクを回し、RPを上げている状況のため他のブランドに手をつける時間が少ないことも原因の一つと考えられる。
しかし、それ以上にこの構成の安定感は抜群かつ個々の役割をしっかりと分けられることが大きいだろう。
では、それぞれのブランドの役割を見ていこう。
NOVA(AR)の役割
競技シーンでもランクマッチでも全チームに採用されるのがこのNOVA(AR)だ。遠距離〜近距離と全てのレンジに対応しており、マガジン数も40発と多い。
そのため継戦力が高く、ある程度HPの削れた相手に対してならワンマガジンで1vs3クラッチを決める可能性も秘めている。スキルも味方の元にテレポートしたり、ウォールハックが出来たりと強力だ。
遠距離から安全にHPを削る(ポーク)、中近距離で相手を落としきる、ポイント内で耐えるなど、どんな場面にも対応できる武器だ。
BEATDOT(SG)の役割
ポイントを踏むというルール上欠かせないのはポイント内で耐える動きをする近距離武器。その役割を担うのがBEATDOT(SG)だ。
至近距離での最大ダメージは60ダメージと火力が高く、スキルのスタンは高い確率で1ピック取ることができる。また、透明化のスキルもあり奇襲を仕掛けることも可能だ。
味方が削ったポイント内の敵を倒しきる、人数イーブン状況で起点となる1ピックを取ることができる武器だ。
マッチによってはダメージを稼げなくてもSGがポイントで耐える動きをするだけで勝てる試合もあるほど重要な役割だ。
NEFCCHIEF(刀)の役割
高い機動力を活かし、ヘイトを集めつつ相手にダメージを与えていく役割。ダメージ系のスキルを上手く使いコンボを重ねてダメージを出していく必要がある。
採用されている理由としては、機動力が高いため被弾が少なく、自由にダメージを稼げることが理由の一つだろう。また、SGと組み合わせたポイント周辺での火力も評価ポイントだ。
特にSGのスタンにフォーカスを合わせてキルを狙いにいくことが重要。また、機動力を活かしてヒール管理などの仕事も担当する場合もある。
地域によって異なるメタ
タイの競技シーンでは「グレポン・SG」が軸となり、残り1枠にNOVA(AR)やKYUDO(弓)が入る構成が多く採用されている。NOVAの採用率が低いのが特徴だ。
また、フィリピンではKYUDO(弓)がメタになっているなど地域によってかなり差があるようだ。
日本で流行っている「AR・SG・刀」の構成も何かの拍子に変わっていくかもしれない。
オフメタにするなら刀の枠を自由枠にするか?
オープンαテストではこれ以外のメタが出てくる可能性は、バランス調整が入らない限りは厳しいだろう。やはりARの万能さとSGのステルス&スタンのワンピック性能は魅力的で換えが効かない。
強いて言うなら刀の枠を他のブランドに変更する事は可能そうだ。現にけーしんVOXでもpeople DAKが刀の代わりにBONRAT(グレポン)を採用していた。また、VARREL OPEN Vol.1優勝チームであるRedRainのNORITA選手も刀から弓へとブランド変更。
一方で、当てやすさ×火力を求めた場合、SRやグレポン、弓は安定感に欠けるのも事実だ。しかし、それぞれの武器の特徴を最大限に活かせる戦い方が出来れば使えなくはないだろう。
最近のバランス調整ではAR・SG・刀はやや弱体化気味、弓・グレポンはやや強化。SRはスキルの調整が入っている。運営側はこのメタ環境を変えていきたい、とも捉えられる調整が入っている。
最新のメタ候補KYUDO(弓)
攻撃やスキル共に扱いやすいブランドであるが、扱いづらいブランドでもあるKYUDO(弓)。
1撃最大98ダメージの高火力が魅力でもあるがとにかく弾を当てるのが難しい。また、メインスキルは強力だが使用時の硬直を狙われやすい。しかしKYUDOを使用して上位にランクインしているプレイヤーもいるため極めることができたら強力。
カーテン状のスモークを炊けるためNOVAとの相性もいい。アップデート毎にやや強化されている状況が続いているため今後のメタに入る可能性も少なくはない。
ポイント内への圧のかけ方はピカイチBONRAT(グレポン)
現状、刀に変わるブランドで1番優勢なのがこのBONRAT(グレポン)だろう。
ポイント内に弾を撒き散らしてじわじわとダメージを削り、HELLFIREで高ダメージを叩き出すことが可能。
また、ドーム型のスモークを設置できるため、NOVAのスキルと合わせると非常に強力だ。相手NOVAにスキルを返される可能性は大きいが、それでも状況はイーブンとも言える。しかしSRがいた場合は注意が必要だ。
ヒールが使える唯一のブランドSCACCI(SR)
ヘッドショットでワンパン、唯一のヒール系スキルを持つSCACCI(SR)を採用する構成もありだと筆者は考えている。
SRを当てれるプレイヤーならば火力を出すことができ、かつポイント内の味方をヒールすることも可能だ。
懸念点と言えば、刀やSGが距離を詰めてきた場合の対処法がない点だ。味方と連携を取り、カバーを頼むことができる状況を作り出すのが重要だろう。
ランカー上位はほぼ結論構成
PARAVOXの公式X(旧Twitter)では毎日ランク上位者のRPランキングと使用ブランドが公開されている。
このランキングを見るとほぼ全てのプレイヤーが「AR・SG・刀」を使用していることがわかるだろう。
1名、Power選手のみがKYUDO(弓)やSCACCI(SR)を使用しているが、やはりランクを上げるうえでは現状この構成が1番なのかもしれない。
まとめ
メタ構成とは、その全部のブランドを使いこなせるうえでどの構成が強いかという話であることは念頭に置いてほしい。つまり「メタは刀だから苦手だけど選ばないと」なんて事はない。
また、現在PARAVOXはオープンαテストのため、今後様々なバランス調整が入るだろう。次のベータテストでは「SR・グレポン・弓」がメタ構成になっているなんて事も考えられなくはない。
“メタ”という言葉に惑わされ過ぎずに自分が1番楽しいと思う武器を極めていこう。
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